ファンドのキュッシュマネジメント業務について①銀行口座管理編(総論と各論)

2023/01/12その他

ファンドのキュッシュマネジメント業務について①銀行口座管理編(総論と各論)

ファンドのキュッシュマネジメント業務について①

キャッシュマネジメント業務

ファンドはセットアップ後に運用を行います。そこで必要となるのが、キャッシュマネジメント業務と言われるものです。

今回はそのキャッシュマネジメント業務が何かを説明したいと思います。

関連記事:ファンドのキュッシュマネジメント業務について②

業務のメインは銀行口座管理

キャッシュマネジメント業務のメインは、銀行口座管理になります。ファンド運営をすると、銀行口座に様々な入金及び出金が生じます。

不動産ファンドであれば賃料が入金し、借入金返済や不動産会社への管理手数料や税金の支払いが生じます。株式ファンドであれば、配当金の入金や、手数料の支払い等が生じます。

これらの銀行口座の入出金管理を業務委託することをキャッシュマネジメント業務と言います。

キャッシュマネジメント業務(総論)

入金に関しては毎月の入金額及びその明細を纏めて報告します。場合によっては請求者等から入金予定額を把握して未入金の情報も報告します。

出金に関しては、請求書や契約書からその月の支払リストを作成し、ファンドに報告し承認を得た上で振込処理を行います。税金納付等銀行の窓口に行く必要がある場合は銀行窓口で対応することになります。

なお、キャッシュと言っても実際の現金を扱うことは稀なケースとなります(印紙の購入等ゼロではありませんが)。

こちらがキャッシュマネジメント業務になりますが、実務上キュッシュマネジメント業務はこれに付随して多岐にわたります。

キャッシュマネジメント業務(各論)

キャッシュマネジメント業務を始めるためには、銀行口座がいくつあるか?銀行口座ごとの使途はなにか?ネットバンキング対応しているか?等確認が必要です。また実際の通帳と銀行印を預かることも必要となります。

入金に関しては、受取請求書等から入金予定を把握して、その通り入金しているか?未入金はないか?等の確認が必要です。

出金に関しては支払請求書や契約書から毎月の支払リストを作成し、振込前にフォンドに確認することが必要になります。また振込に関してネットバンキングを使用している場合には、振込設定をおこない、振込承認はファンドにしてもらうこともあります。

また税金等は年間の納付スケジュールを作成し漏れなく納付するようにしないといけません。

このように毎月の銀行口座の入出金を管理しますが、それは記帳という会計処理によってなされます。銀行口座の動きに関して、ファンド指定の会計ソフトで仕訳計上することになります。また特別に重要な情報(未入金の売掛金の有無等)に関しては、別個月次報告をする必要もあります。

このように銀行口座管理だけでも作業は多岐に及びますが、キャッシュマネジメント業務はこの周辺業務にも作業領域は及びます。それはまた次回に説明します

まとめ

  • キャッシュマネジメントの基本は銀行口座を預りその入出金を管理します。
  • 未入金はないか、支払いは全て承認をとり実施することが重要です。
  • 税金をもれなく納付するよう管理も重要です。
  • その結果は会計ソフトに入力するとともに月次報告書に反映させます。

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本日はキャッシュマネジメント業務について解説しました。

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