不動産特定共同事業とは

2023/09/29その他

不動産特定共同事業とは

不動産特定共同事業

不動産は株式や投資信託と並ぶ、魅力的な投資対象です。不動産投資というと、物件を所有し、それによる賃料収入や販売利益を目指すものと思われがちです。そのため、具体的な物件を購入するには大きな資本が必要になると考えられています。

しかし1980年代、一つの高価な物件を多くの人々で共有し、その利益を分けるという新たなアプローチが誕生しました。これは不動産の小口化という考え方で、それにより多額の資金を用意できない投資家でも不動産投資が可能となりました。この方法があまりに人気を博したため、1990年代のバブル崩壊時には様々な問題が生じ、法的な規制が必要となりました。そこで生まれたのが「不動産特定共同事業法」(通称「不特法」)で、それに基づいて運営される投資事業を「不動産特定共同事業」と呼びます。

不動産特定共同事業法とは、不動産投資の健全な発展と投資家の利益保護を目的とした法律で、1995年に施行されました。これにより、不動産特定共同事業を運営するには、適当な機関から許可を得ることが必須となりました。

具体的には、事業者が多数の投資家から資金を集めて不動産を購入し運用し、その収益を投資家に分配する事業が、この法律によって規制されます。この法律は、その後も不動産特定共同事業の健全な発展を促進する目的で、2013年、2017年、2019年と度々改正されています。

不動産特定共同事業法が作られた背景には、1980年代の不動産バブルとその崩壊があります。バブル時代には、不動産小口化商品が爆発的に普及しましたが、バブルの崩壊と共に多くの事業者が倒産し、投資家が大きな損失を被る事態が発生しました。この結果、投資家を保護するために「不動産特定共同事業法」が生まれ、この「不動産特定共同事業法」の下で、不動産特定共同事業を行うためには、国土交通大臣や都道府県知事から許可を得ることが必要となりました。この法律により、事業者の資質が厳しく審査され、投資家の利益がより確実に守られることに繋がりました。

不動産投資には、数千万円から数億円の大きな資金が必要となると一般的に考えられがちですが、不動産特定共同事業法により、より手軽に不動産投資を始めることが可能になりました。その一方で、バブル崩壊以降の混乱を教訓に、法律による厳格な規制も行われ、投資家の保護が図られています。

また、1995年の施行以降、不特法は数回の法改正を経て、不動産特定共同事業のさらなる発展と普及を目指して進化を続けています。これらの法改正により、投資家にとってより安全で信頼性の高い投資環境が整備されつつあります。

これらのことから、「不動産特定共同事業法」は、不動産投資の健全な発展と投資家の利益保護を重視する重要な法律であると言えます。大きな投資を必要とする不動産業界において、この法律は、一般の投資家にとっても事業者にとっても安心して不動産投資を行うことができる土台となっています。

まとめ

  1. 不動産特定共同事業法(不特法)は1995年に施行され、不動産投資の健全な発展と投資家の利益保護を目指した法律です。この法律により、不動産特定共同事業を運営するには国土交通大臣や都道府県知事の許可が必要となり、投資家の保護が図られています。
  2. 不特法は、複数の投資家からの出資を基に不動産を取得・運用し、その収益を分配する不動産特定共同事業のルールを定めています。これにより、大きな資金を必要とする一般的な不動産投資とは異なり、多くの人々が参加できる形の不動産投資が可能となりました。
  3. 不特法は、不動産投資の発展と普及を促進する目的で、施行以降、何度も改正されています。これらの改正は、投資家にとってより安全で信頼性の高い投資環境を整備することを目指しています。

参考:不動産特定共同事業(FTK)法の概要 国土交通省

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