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            GPの管理報酬と成功報酬の相場

            各ファンドに存在するGP

             集団的投資スキームに用いられるファンドは、各ファンドGP(General Partner)が存在します(有限責任事業組合を除く)。任意組合の業務執行組合員、匿名組合の営業者、投資事業有限責任の無限責任組合員がこれに該当します。
            (関連記事:各ファンドのGPとその名称を比較!

            GP(General Partner)の対外的責任

             これらGPは一般組合員と比べて、ファンドの業務執行をおこない、対外的に無限責任を負うことになります。GPにとってはファンドの収益分配以外に業務執行と責任の対価が必要となります。これらが運用報酬(GP報酬)と呼ばれるものです。

            GP報酬はファンド管理報酬と成功報酬の2つ

             GP報酬に関しては、一般的には、ファンドの管理報酬と成功報酬に区分することができます。管理報酬はマネジメントフィーとも言われ、ファンドの管理に係る報酬という意味で設定されています。

            ファンド運営業務とは

             ファンドの運営は、投資家への報告書作成、報告書の報告、体調保有報告書の作成提出、契約書の締結、各種経費の支払、源泉所得税の納付等税務処理、公認会計士の監査対応等々の業務が生じます。その業務はGPが担当しますが、その報酬ということで管理報酬が設定されております。

            管理報酬の相場

             管理報酬の金額感は、おおむねファンドの預り資産(出資金)の2~2.5%程度が実務上多いと思われます。管理報酬は月次でファンド財産から引かれるケース、3か月後と、半期ごと、年次ごと、とファンドの設定方針により異なることになります。

            成功報酬(インセンティブフィー)の相場

             成功報酬はインセンティブフィーとも言われ、ファンドの運用成績に関わる報酬という意味で設定されます。ファンドの運用である、株式の売買等はそのパフォーマンスが重視されます。したがってファンドではそのパフォーマンスを維持させるため、GPに成功報酬を設定します。

             成功報酬は年間収益の20%程度から、ハードルレート(最低目標)を定めそれを超過する収益を獲得した場合は超過収益分の20~50%と様々な事例が存在します。
             ハードルレートを10%と設定し、収益が18%であった場合は、8%に対して成功報酬(例えば20%等)が算定されることになります。

            この場合計算すると
            18%-10%(ハードルレート)=8%x20%=1.6%
            の成功報酬(出資金の1.6%という計算です)となります。

             ファンドのGPは運用成績に一定の責任とインセンティブを持たせるために、成功報酬を設定する形になります。なおハードルレートの他に、ハイウォーターマークという指標もありますがここでは割愛します。

            募集手数料

             他にファンドに関しては、募集手数料というものがありますが、集団的投資スキームにおいて私募の範囲で募集手数料を徴収するケースは少ないため、ここでは省略いたします。

            まとめ

            • 管理報酬は預かり資産の2-2.5%程度
            • 成功報酬は年間収益の20%程度(これはファンドによって差があります)

            手続きのご依頼・ご相談

            本日は各ファンドのGP報酬について解説しました。ファンドの組成やスキーム検討に関するご相談は永田町リーガルアドバイザーまでお問い合わせください。